神々しさ故に…


水面に浮かぶコの字型のオブジェは、大阪・関西万博を代表する光景と言っていいだろう。夜に行われる水上ショーでは、コの字型の内部が水のスクリーンとなり、映像が浮かび上がる仕掛けとなっている。様々な外観のパビリオンがある中で、水面に凛と立つ整然としたその姿は、会場全体の静かで強烈なアクセントとなっている。

水上ショーの観覧席(大屋根リングの内側)から見ると、背景には空と海と大屋根リングしかない、非常に清々しい眺めとなっている。近代的な人工物としての様相をはっきり醸しながらも、神々しさも纏っているように感じる。

そして反対側から見ると…

この水面を囲う大屋根リングの下の部分は、会場内シャトルバスで通過する場合を除いて、一般来場者は行くことができない。なので基本的に、反対側からオブジェを見る場合は、大屋根リングから見下ろす形となる。コの字型が水面に反射した逆さ富士のような美しさが見れるのは、高所ならではの冥利と言えるだろう。

「反対側からオブジェを見ている筈なのに、さらに反対向きのオブジェが見える。自分は本当に反対側からオブジェを見ていると言えるのか」…なんて取って付けたような哲学は、このオブジェの前ではとても考える気にならない。

しかしながら、水面に取っ手を付けたような形のオブジェではある。


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